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一陸特 無線工学 完全マスター

商品コード:
トマ
販売価格(税込):
3,080
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A5判 332頁
ISBN978-4-8076-0798-3

平成28年4月 初版発行

吉村 和昭 著

 特殊無線技士の中でも第一級陸上特殊無線技士(一陸特)は操作範囲も広く人気のある実用的な資格です。一陸特の国家試験に課されるのは「無線工学」と「法規」の2 科目です。出題される問題は無線工学が24問題、法規が12問題で、合格点を獲得するには無線工学が15問以上、法規が8 問以上の正解が必要で、試験の合格率は概ね25~30パーセント程度です。
 本書は、一陸特の無線工学の出題範囲である「多重通信の概念」「基礎理論」「変復調」「無線送受信機」「中継方式」「レーダ」「アンテナ」「電波伝搬」「電源」「測定」分野について、「電波受験界」で連載した26回分の記事を補正、追加して再構成したものです。一陸特の試験問題は各分野から平均的に出題される傾向にあります。 

本書は本文中に何題か練習問題を挿入してありますが、特に練習問題の頁を設けていません。  

本書が皆様の一陸特国家試験科目の「無線工学」を理解する手助けになれば幸いです。

目次
まえがき
第一級陸上特殊無線技士について
第1章 多重通信の概念
第2章 基礎理論
  2.1.1 オームの法則
2.1.2 抵抗の直列接続
2.1.3 抵抗の並列接続
2.1.4 抵抗の直並列接続
2.1.5 キルヒホッフの法則
2.1.6 ブリッジ回路
2.1.7 直流回路における電力
2.1.8 取り出すことのできる最大電力
2.2 交流回路
2.2.1 交流電源
2.2.2 正弦波交流
2.2.3 交流における平均値と実効値
2.2.4 各種受動回路素子
2.2.5 電流、電圧の記号的表現
2.2.6 インピーダンスとリアクタンス
2.2.7 交流回路における電力
2.2.8 共振回路
2.3 フィルタ
2.3.1 電圧伝送特性とフィルタ
2.3.2 いろいろなフィルタ
2.4 抵抗減衰器
2.4.1 T型抵抗減衰器
2.4.2 π型抵抗減衰器
2.5 デシベル(dB)
2.5.1 指数関数
2.5.2 対数関数
2.5.3 デシベルの定義
2.6 半導体及び半導体素子と回路
2.6.1 半導体
2.6.2 ダイオード
2.6.3 トランジスタ
2.6.4 電界効果トランジスタ
2.7 電子管
2.7.1 マグネトロン
2.7.2 クライストロン
2.7.3 進行波管(TWT:Traveling Wave Tube)
2.8 電子回路
2.8.1 オペアンプ
2.8.2 負帰還増幅器
2.8.3 発振器
2.8.4 デジタル回路
第3章 変調と復調
  3.1 変調の種類
3.2 アナログ変調
3.2.1 振幅変調(AM)
3.2.2 搬送波抑圧単側帯波振幅変調(SSB)
3.2.3 周波数変調(FM)
3.3 デジタル変調
3.3.1 各種デジタル変調方式
3.3.2 PSK
3.3.3 QPSK
3.3.4 16QAM
3.4 アナログ復調
3.4.1 AM 復調器(DSB 波)
3.4.2 FM 復
第4章 無線送受信機、雑音
  4.1 無線送信機
4.1.1 FM 送信機
4.2 無線受信機
4.2.1 FM 受信機
4.3 エンファシス
4.4 雑音
4.4.1 熱雑音
4.4.2 雑音指数
4.4.3 等価雑音温度
4.4.4 2段増幅器の雑音
第5章 多重通信方式
  5.1 周波数分割多重(FDM)
5.2 時分割多重(TDM)
5.2.1 PCM
5.2.2 PCM の多重化
5.2.3 TDM の同期
5.3 符号分割多重(CDM)
5.3.1 スペクトル拡散(SS)
5.3.2 直接拡散(DS:Direct Sequence)
5.3.3 周波数ホッピング(FH:Frequency Hopping)
5.3.4 CDM
5.3.5 CDMA と遠近問題
5.4 直交周波数分割多重(OFDM)
5.4.1 周波数の直交関係
5.4.2 マルチパスに強いOFDM
5.4.3 OFDM の変調と復調
5.5 誤り制御方式と誤り訂正
5.5.1 FEC
5.5.2 ARQ
第6章 衛星通信
  6.1 人工衛星
6.1.1 人工衛星の軌道
6.1.2 静止衛星の高度と位置
6.1.3 静止衛星の配置とアンテナの仰角
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